写真家 中村義久(1962~2012)の作品とエピソード。そして、彼を中心に今も広がり続ける友人たちの輪の中へ。
みなさまのご訪問をお待ち申し上げます。
ブログの開設にあたり、奥様である、K子さんにお許しならびに、ご協力をいただきました。
中村さんは多くの作品を残しましたが、仕事の写真を別にすると、
親しい間柄であっても、その作品を目にする機会はあまりなかったと思います。
ポートフォリオの中には多くの方に見ていただきたい素晴らしい作品がたくさんあります。
そして、彼にまつわる魅力あふれる楽しいエピソードを可能な限りお話しできればと思います。
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by robertpakya
| 2014-12-31 23:59
2005年の十勝の馬追いの写真です。
以下、K子さんにいただいたキャプションをそのまま。
馬追いは、私も2回ほど見たことがあります。
出産前の馬の冬場の運動のようですが
雪煙を立ち上げながら疾走する大きなおなかの馬は圧巻です。
平日しか開催していないので、なかなか観光では見に行けないのですが
一度、羽田が積雪で閉鎖となり、友人3名とともに日曜日に帰れなくなり、
急遽もう一泊して“翌日、馬追いを見ることができた”なんてこともありました。
十勝 畜産改良センター 馬追いの詳細は以下です。
http://www.nlbc.go.jp/tokachi/05operation topics/03horse/umaoi/umaoi26.html
さらに私(ザリガニ)のように馬に不案内な方のために、
朝日新聞デジタルの島田賢一郎記者の記事を引用させていただきました。
朝日新聞DIGITAL 2014年1月21日
運動不足解消と難産防止に「馬追い」 北海道音更町
北海道十勝地方の音更(おとふけ)町にある独立行政法人家畜改良センター十勝牧場で平日の朝、雪煙を上げて元気に運動場を駆ける馬の姿が見られる。冬場の運動不足解消と、出産を控えた妊娠馬の難産防止のための「馬追い」だ。
妊娠馬48頭を含む農用馬125頭が4グループに分かれ、1周800メートルのコースを2、3周する。気温が零下10度を下回る寒さの中、巨体を揺らして「ドドド」と音をたてて走る光景は壮観で、カメラを手にした見物客も訪れている。
馬追いは2月末まで。2月中旬ごろに出産が始まり、3、4月に午年のベビーラッシュを迎える。(島田賢一郎)
以下、K子さんにいただいたキャプションをそのまま。
馬追いは、私も2回ほど見たことがあります。
出産前の馬の冬場の運動のようですが
雪煙を立ち上げながら疾走する大きなおなかの馬は圧巻です。
平日しか開催していないので、なかなか観光では見に行けないのですが
一度、羽田が積雪で閉鎖となり、友人3名とともに日曜日に帰れなくなり、
急遽もう一泊して“翌日、馬追いを見ることができた”なんてこともありました。
十勝 畜産改良センター 馬追いの詳細は以下です。
http://www.nlbc.go.jp/tokachi/05operation topics/03horse/umaoi/umaoi26.html
さらに私(ザリガニ)のように馬に不案内な方のために、
朝日新聞デジタルの島田賢一郎記者の記事を引用させていただきました。
朝日新聞DIGITAL 2014年1月21日
運動不足解消と難産防止に「馬追い」 北海道音更町
北海道十勝地方の音更(おとふけ)町にある独立行政法人家畜改良センター十勝牧場で平日の朝、雪煙を上げて元気に運動場を駆ける馬の姿が見られる。冬場の運動不足解消と、出産を控えた妊娠馬の難産防止のための「馬追い」だ。
妊娠馬48頭を含む農用馬125頭が4グループに分かれ、1周800メートルのコースを2、3周する。気温が零下10度を下回る寒さの中、巨体を揺らして「ドドド」と音をたてて走る光景は壮観で、カメラを手にした見物客も訪れている。
馬追いは2月末まで。2月中旬ごろに出産が始まり、3、4月に午年のベビーラッシュを迎える。(島田賢一郎)
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by robertpakya
| 2014-03-05 20:52
2014年、新しい年の門出の記事は、
中村さんと奥様、二人のコラボレーションによる記事で
スタートしたいと思います。
本年も「YOSHIHISA NAKAMURA PHOTO-GALLERY&ARCHIVES」
よろしくおねがいいたします。
「彼の見た風景」への旅
この写真の場所がどこなのか尋ねたことはありませんでした。
ただ、オーストラリアのシドニーで撮ったという事だけは聞いていました。
どこにあるのか・・・いつかその桟橋を眺める場所に佇めたらいいな。
そう思うようになりました。
彼の取材メモと写真、そして記憶を手がかりに出発しました。
・1991年7月、撮影アシスタントとして現地を訪れる。
・ シドニーでは、湾内をフェリーで行き来したという話をしていた。
・桟橋の写真の背景に写っている「シドニータワー」と、
その隣のビルの位置関係からすると、シドニー市街地の東側か?
・この桟橋と同時期に撮った写真の中に、海を見下ろす丘の教会がある。
上記の情報をもとに、ワトソンズベイという所に海を見下ろす教会を見つけました。
ワトソンズベイは、シドニー中心部からはフェリーで東へ25分ほど。
船着き場から公園をぬけ、住宅街を上っていくと教会が見えてきます。
20悠余年を経て、教会の前面に掲げられた
「OUR LADY STAR OF THE SEA」の文字は無くなっていましたが、
まさしく写真の教会でした。
海に向かって下りながら、シドニー市街地方向を眺めると、
シドニータワーと隣のビルの位置が写真のとおり。
そして桟橋に。
「たぶんここに立ち、あの写真を撮ったんだ」そう思いながら、
私も撮ってみたものの、場所の確認でしかない写真になってしまいました。
やっぱり一緒に来て、美しいワトソンズベイを眺めたかったな。
大好きな写真の場所に来たからと言って何が変わるわけでもなく…。
でも来てみたかった。どんなところなのか知りたかった。
弾丸ツアーに付き合ってくれたMさんに感謝です。
写真: モノクロ写真は中村義久
カラー 写真は奥様
本文: 奥様
編集: ザリガニ
中村さんと奥様、二人のコラボレーションによる記事で
スタートしたいと思います。
本年も「YOSHIHISA NAKAMURA PHOTO-GALLERY&ARCHIVES」
よろしくおねがいいたします。
「彼の見た風景」への旅
この写真の場所がどこなのか尋ねたことはありませんでした。
ただ、オーストラリアのシドニーで撮ったという事だけは聞いていました。
どこにあるのか・・・いつかその桟橋を眺める場所に佇めたらいいな。
そう思うようになりました。
彼の取材メモと写真、そして記憶を手がかりに出発しました。
・1991年7月、撮影アシスタントとして現地を訪れる。
・ シドニーでは、湾内をフェリーで行き来したという話をしていた。
・桟橋の写真の背景に写っている「シドニータワー」と、
その隣のビルの位置関係からすると、シドニー市街地の東側か?
・この桟橋と同時期に撮った写真の中に、海を見下ろす丘の教会がある。
上記の情報をもとに、ワトソンズベイという所に海を見下ろす教会を見つけました。
ワトソンズベイは、シドニー中心部からはフェリーで東へ25分ほど。
船着き場から公園をぬけ、住宅街を上っていくと教会が見えてきます。
20悠余年を経て、教会の前面に掲げられた
「OUR LADY STAR OF THE SEA」の文字は無くなっていましたが、
まさしく写真の教会でした。
海に向かって下りながら、シドニー市街地方向を眺めると、
シドニータワーと隣のビルの位置が写真のとおり。
そして桟橋に。
「たぶんここに立ち、あの写真を撮ったんだ」そう思いながら、
私も撮ってみたものの、場所の確認でしかない写真になってしまいました。
やっぱり一緒に来て、美しいワトソンズベイを眺めたかったな。
大好きな写真の場所に来たからと言って何が変わるわけでもなく…。
でも来てみたかった。どんなところなのか知りたかった。
弾丸ツアーに付き合ってくれたMさんに感謝です。
写真: モノクロ写真は中村義久
カラー 写真は奥様
本文: 奥様
編集: ザリガニ
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by robertpakya
| 2014-01-09 08:43
先月、中村さんの実家にほど近い?谷保天満宮を訪れました。
本当に久しぶりというか、正直なところ鳥居をくぐったのは初めてでした。
幾度となくその門前を通りながら、参拝の機会はありませんでした。
意外に広くうっ蒼とした参道を進み、短い石段を下ると、
大きくはありませんが、よく手入れされた本殿が現れます。
社殿は七五三のお参りの親子がちらほら。
用事を済ませて参拝し、本殿に背を向けて歩きだしたその時、
左ての茂みに手書きの看板がぶらさがっていることに気が付きました。
「ここは貴重なザリガニの生息地です…
…皆さんでやさしく見守ってあげましょう。谷保天満宮」
よく見ると、その下には驚くほど澄んだ流れの小川があり、
さらに注意深く見ると、うっすら赤い褐色のきゃしゃなザリガニが
何匹もいるのです。見るからにアメリカナイズされていない、
土着のざりがに達のようです。
中村さんは知ってたかな…。こんな話は一度も聞かなかったよな…。
エビ、カニ好きの彼が、こんなにも身近なパラダイスを
知らなかったとは思えないんだけど…。そう言えば、かつて
中村さんの実家の玄関には水槽が置いてあって、おじゃまする度に
その中のザリガニが大きなハサミをふりあげてお出迎えしてくれました。
あの時は、たしか「近所でつかまえてきた。」と言ってたけど、
あれはどこから見ても立派なアメリカザリガニでした。
天神さまのザリガニとは様子が違います。
このザリガニ、見せたかったな…。
見たらどんなリアクションしたかな…。
せっかく見つけたのに、なんかさびいしいぞ。
あの門番ザリガニはどうしているかな。
いまごろは冬眠の準備をしてるかもしれませんね。
今年もあますところ、ひと月をきりました。
みなさまにはどんな一年でしたでしょうか?
少し気が早いかもしれませんが、よい年をおむかえください。
さてさて、今晩も冷えそうです。冬眠できない人間は大変です。
あたたかくして、おやすみください。
では、また。
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by robertpakya
| 2013-12-13 23:45
むかーし、むかし。秋も深まる頃のお話。
彼と二人、友人の結婚式に出かけた帰り道。
ひと休みするため車を停めた山道で
目の前にそびえる山のごつごつとした斜面を眺めていた彼が、
「お。岩もみじだ。」突然そう言うのです。
「え?」彼の指さすあたりを、私も懸命にさがしました。
「知らない?」そう言う彼に、
「なに?それって植物?」と、尋ねながら、
動植物愛好家を自負していた私は、
その「岩もみじ」なるものを発見しようと躍起になります。
「あ、あの赤い枝の樹のこと?」
岩肌に貼りつくように生えた灌木が、夕陽に赤く染められていました。
「んっ?そうじゃなくてさ。夕陽が岩にあたって赤くなってるだろ。
あれを、岩もみじって言うんだよ。」
「へぇー。はじめて聞いたよ。なるほど。」
「それにしても、誰がそんなふうに言い始めたんだろうね?」
すると、彼は「くっ。くっ。」とおし殺すように笑いながら言うのです。
「俺だよ。」と。
え~? こういうこと言う男だったっけ…。
毎年、山々が色づくころになると、
彼の意外な一面におどろかされながら眺めた、
「岩もみじ」が懐かしく思い出されます。
男2人でなかったら、もっといいシーンだったかもね。
彼とは、一緒にいろいろな秋を見に行きました。
時に、今年の秋は来ているのか、すでに行ってしまったのか。
ここのところの夜寒は冬のようです。
みなさま、風邪など召されぬよう暖かくしておやすみください。
では、また。
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by robertpakya
| 2013-11-13 23:45